私が滋賀に惚れている理由 近江八幡①(11/29)
1日目。
18時半に近江八幡駅で待ち合わせ。
今回滋賀の案内をしてくださった堀豊さんと一緒に参加した大島渉くんとはじめまして。
まず初めに向かったのは、堀さんの幼馴染の料理長川西豪志さんのお店『ひさご寿し 近江八幡』
外観は近江八幡の街並みにもあるような黒壁になっていて、店内はテーブルや座敷、カウンターなど様々な空間が広がっており、次お店に行った時には違う席で食事をしたいと思わされるような素敵な場所でした。
毎月月末の木曜日と金曜日にやっている“一汁三菜百菜ごはん”をいただいてきました!
一品一品こだわりぬいて作られていてとても美味しかったです。ごはんだけでもおいしい。どのおかずもごはんに合う。そんなこんなで、気づいたらごはんを5,6杯もお替りしていました。
“ほっぺたが落ちる”という言葉があるように、たけしさんの料理を食べた私たち3人のほっぺはゆるゆるに緩んでいました。
今回はカウンター席での食事だったので、カウンター越しに料理長のたけしさんとするお話しも楽しかったです。
たけしさんが言うには、「滋賀は、日本の舞台裏」。
実は滋賀は京都よりも古く、人口当たりの寺院数は全国トップ!
私自身もあまり知らなかったけれど、滋賀は古い歴史にあふれた地域であるということを再確認できました。
まだしがレポの旅が始まって2時間も経っていないのに、最高に美味しい料理を食べて、心もおなかも満たされてしまい、もうすでに最終日の夜のような満足感でした。
料理長のたけしさんに「また来ます」と伝えると、「来たときは声をかけてね」と言ってくださる、料理もおいしくて話もおもしろくて、素敵な方でした。最後に、たけしさんと記念写真。
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夕食後は、1日目の宿泊先の空き家へ。
空き家へ向かう車内で、「コンビニに寄るかどうか」という話になったのですが、今ものすごく美味しい料理を食べて満たされている。このあとに行く空き家でもわくわくすることが起きる予感がする。
「コンビニに寄ったら現実に引き戻される感じがするよね」と満場一致でそのまま空き家へ向かうことに。
空き家とだけ聞いていたので、人が住んでいなくて、ボロボロな家、、、というようなイメージを勝手に抱いていました。しかし、実際に着いてみたらそんなことは全くなく、とても立派で素敵なおうちでした。
こんなに立派なおうちが空き家になっているなんて、、、!
空き家に住むのもいいなあ、なんて妄想を巡らせてみたり。
空き家につくと、空き家の所有者の細垣朋子さんがお出迎えしてくれました。
布団もきれいに用意してくださっていて、お部屋も暖かくて、とても快適に過ごさせていただきました。
明日はどんなわくわくしたことが待っているのだろうと想像をめぐらしながら、眠りにつきました。
私が滋賀に惚れている理由 近江八幡②(11/30)
2日目。
朝起きた瞬間から何かいい匂いがする。
その正体は、細垣さんが用意してくださった美味しい朝ごはんでした!
赤こんにゃくや琵琶湖のウロリなど滋賀の食材と、
さつまいもやゆず、大根など家の周りでとれた野菜をふんだんに使っていました。
そしてなんといっても、自家製の味噌で作った味噌汁!!!
これが最高においしくて、1日目の夜に続き、またおかわりしてしまいました。
細垣さん、ごちそうさまでした!お別れ前に、おうちの前で細垣さんと。
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細垣さんとお別れをし、2日目の午前は『山梶農園』の山梶浩充さんのもとへ。
農業体験と農業への熱い思いを語っていただきました。ネギの収穫に使う機械を見せていただき、実際にお手伝いをさせていただきました。
今までは一つ一つ手作業で行っていたものを、機械を使うことで収穫や加工の時間を短くできる。昔ながらのやり方で行う農業の楽しみもありますが、現代の機械技術を最大限に活用して野菜を作るという農業の一歩先を行っており、農業のあり方が変化している様子がうかがえました。
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次に向かったのは『加茂神社』
ちょうど馬上武芸奉納祭をやっていたため、人がたくさん集まっていてにぎやかでした。
加茂神社は日本で数少ない鳥居が西を向いている神社だそうです。
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お昼ごはんは、近江八幡の街並みの中にあるレトロな食堂『初雪食堂』へ。
桑田佳祐さんがCM撮影をした場所としても有名のようです。
すき焼きうどんをいただいて、温まりました。
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昼食後に向かった先は、つい一週間前の11月23日にオープンしたSDGsの発信拠点『Future lab』
そこで出会ったのが、経営者の増村さん、大学教授の山下先生、上田さん。
たくさんお話をしましたが、とても愛にあふれている方々で、刺激を受けました!魅力的な話をしていたら、あっという間に3時間も経っていました。
今後この拠点からいろいろな面白いことが起こっていくような、そんな予感がしました。
私もまた利用させてもらいます!
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続いては、海のない滋賀県にある離島『沖島』へ。
あまり知られていないですが、滋賀にも島があるんです!日本で唯一、湖上で人が暮らしている島。しかも250人ほどの方が住んでいます。
そんな沖島で、少しですが島暮らしを体験してきました!
宿泊したのは、2019年4月からやっている『沖島民泊 湖心koko』
4月から民泊を始めた塚本千翔さんは、普段は近江八幡市に住み、民泊の予約があるときは沖島に住むという2拠点生活をしています。
とても楽しそうに、やりたいことをやっている彼の姿は私にはすごく生き生きとして見えました。
どうやら滋賀ではいろんな暮らし方がありそうです。
沖島のお母さんたちが作ってくださった料理を食べて、飲みながら話をしていると、気付いたら夜中3時に、、、
しかも、夜中1時半ごろに2人の訪問者が現れるという。
民泊で、宿泊者もスタッフも一緒に飲んだり話したりする時間が好き。
しょうもない話をしたり、時には熱い思いを語り合ったり。
はじめましての人同士でも自然と打ち解けあえる空間がそこにはあります。
それがなんとも素敵で、私も大好きな空間でした。
私が滋賀に惚れている理由 近江八幡③(12/1)
3日目。
本当は早起きをして琵琶湖から見える朝日を見るはずが、夜中まで飲んでいて起きられるはずもなく、、、
8時に起床して、朝の沖島さんぽ。
のどかで、心地のよい島でした。
4月の桜の時期がおすすめだと聞いたので、今度は春に行きたいです!
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沖島を後にして、一足先に帰る渉くんを見送りに近江八幡駅へ。
その後、ひとやすみをしようといって入ったスタバで、予期せぬ出会いが、、、!
まさかの私に声をかけてくださった方がいました。
2年前に東京から滋賀にきて福祉現場で働いている御代田太一さんです。
今年の夏に一度お会いし、滋賀で働く同年代なので、またお話ししたいと思っていたところ、今回声をかけていただき、とてもうれしい限りです。
もし1時間遅くスタバに行っていたら、もしスタバで休憩をしなかったら会っていなかっただろうなあと思うとすごい偶然です。
しかも、案内をしてくれていた堀さんと御代田さんがつながる瞬間に出会えたことが私にはとても喜ばしいことでした。
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その後、『G-netしがフェスタ2019』に出店している『みいちゃんのお菓子工房』にお邪魔してきました!
場面によって身体が固まってしまい動かなくなる場面緘黙症の小6の女の子みいちゃんが作るお菓子屋さんです。
みいちゃんのお母さんの杉之原千里さんとお話をさせてもらいましたが、エネルギッシュに活動されている方で、とても刺激を受けました。
購入したチョコサンドクッキー、すごくおいしかったです!
横に並んでいたチーズケーキも美味しそうだったので、次はチーズケーキを買いにいきたいです。
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続いて、遅めのお昼ご飯を食べにみんなの食堂『おほりばた』へ。
1日目の宿泊でお世話になった細垣さんと、細居たみ子さんにお会いしました。
みんなの食堂は地元の人たちが集まる素敵な場所でした。
またゆっくりお話ししに行きたいなと思います。
お土産にとても美味しいカレーをいただきました。ありがとうございました!
また、刃物研ぎやロープの結び方などの指導をしている松田進さんともお会いしました。
すぐれた技術を持っているのに、「やる場所がない」とぽろっと話していたのを聞いて、もったいないなあと思いました。地域の人たちの強みをうまく生かしていくことができたら、そういう場を作ることができたらいいな。
松田さんに「靴ひもがすぐにほどけてしまう」ということを話したら、“ほどけない靴紐の結び方”を教えていただきました。今までは頻繁にほどけていたのですが、松田さんに結んでもらってから一週間たってもまだほどけていません!すごい!!!
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最後にお会いしたのは障害のある人や子どもたちのために活動をされている秋村加代子さん。
急遽連絡したにもかかわらず、会ってくださいました。
「滋賀は福祉が進んでるって言われているけど、実際は人が足りていない」とおっしゃっていたのが忘れられません。また、障害のことのみをしていたら偏りが出るので、子育て支援などほかの活動もやっているというとても活動的で素敵なママさんでした。
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今回のしがレポの旅は、一言でいうと“地元の人たちとの出会い”であふれた旅でした。
私が『滋賀に惚れている理由』は、、、
型にとらわれず、やりたいことを貫いて、楽しんで生きている人たちがたくさんいる。
そんな人たちとの出会いがたくさんあるから。
暮らし方も、働き方も、誰かに決めてもらうわけじゃない。決めるのは自分。
そんな当たり前だけど、忘れがちなこと。
東京にいると情報がありすぎて余計に迷ってしまう。周りの人たちと比べてしまう。もともとある型にはまった方が楽だからそこに逃げてしまいたくなることもある。
だけど、私は自分らしい暮らし方、働き方を探し求めていきたいと思いました。
最後に、案内をしてくださった堀さん、一緒にまわった渉くんをはじめ、今回お会いした皆さま、本当にありがとうございました!また会いに行きます!