人と人のつながりを紡ぐまち、滋賀県湖南市
琵琶湖の南側に位置する滋賀県湖南市へ、ちょこっと移住体験をしてきました!
湖南は、「湖南三山」と呼ばれる奈良時代に建立された国宝級のお寺があったり、製造業が盛んで外国人が多く住んでいたりと、実はおもしろい特徴を持ったまち。そんなまちに入り込んで出会った、きらりと光る”人”や”場所”をご紹介します!
一日目のスタートは、コワーキングスペース「今プラス」。JR甲西駅の目の前、徒歩30秒の場所にあります。
(引用元:今プラスオフィシャルサイトhttps://start-now.link/)
都会のコワーキングスペースは、大人が仕事で使うために使うイメージが強いのですが、「今プラス」は学校帰りの中高生が勉強をするために使ったり、地元の人たちが交流するための場として使ったり。ほかにも、ランチ時間に「シェフキッチン」として利用できたり。世代関係なく、好きなこと、やりたいことができる場所、地域の人と人の交わりをうむ場所でした。湖南の人にとって「今プラス」は、「誰かに会いたいから行ってみる」そんな場になっていました^^
お昼ご飯はお好み焼き屋さん「ビールとハイライト」。熱狂的な野球ファンご主人が作る台湾まぜそばは絶品^^(学生時代はサッカー部だったそう。)(お好み焼き屋だけど台湾まぜそばを注文しました。)
ご主人さんは、この後向かう家具工房「青樹工房」の青木さんと高校時代の先輩後輩の関係だったそう。お店の至る所にオーダーメイドの家具がありました。
お腹いっぱいになったところで、旧東海道宿場町「石部」エリアをぶらり。
地域おこし協力隊の長砂伸也さんと江鬮久美子さんに案内してもらいながら歩きます。
「石部」は京から江戸へ向かう旅人が最初に泊まった場所であり、派手にお金を使うことはしていなかったのでは、といわれています。現在は住宅が多く並んでいて商店は少ないですが、現役の酒蔵が二つあり、江戸時代から旅人たちに愛されていた伝統的な酒造りを守っているようです。
将来ゲストハウスになる建物を発見。石部近辺にはビジネスホテル以外の宿泊場所がありません。この場所を起点に地域を盛り上げていきたいんだとか。改装中の今は、小学生が学校帰りに寄ってくれるなど住民の新しい交流の場所にもなりそうです。
住宅街をしばらく進んだところにあるのは、小さなケーキ屋さん「A la maison(アラメゾン)」。フランス留学を経験して本場でお菓子作りを学んだ奥さんが作る、優しい味のケーキや洋菓子が販売されています。金土日だけのオープンで、丁寧なお菓子作りにはリピーターのかたも多いそう。
ケーキを4人分購入して向かったのは、家具工房「木工房 青樹」。もともと電機メーカーで勤めていた青木樹志さん。自分で作ったものを売っていきたいと考え、教室に通って学びながら家具職人として独立したそうです。
休日は工房の隣のスペースでは、マルシェを開いたりワークショップをしたりしていることもあるそうです。レコードを聴きながらケーキをいただきました。4人でほっと一息^^
だんだんと日が落ちてきて向かったのは、湖南市出身の中土翔太さんと、静岡出身の真奈さん夫妻のお宅です。石部にある築100年の元本屋さんの空き家レスキューに参加した方やこれから参加する方など、0歳からおとなまでなんと総勢20人ほどが集まり、鍋パーティーです!(私は2日目にレスキューに参加したので、後にレポートを書いています。)
美味しい鍋のほかにも、青木さんのお母さんの作る愛情こもったお惣菜や、滋賀産のお米「みずかがみ」「ミルキークイーン」のおむすび、全国おやつランキングで3位になったこともあるという、とっても甘くて濃厚なさつま芋「へんないも」、こだわりの地酒などをいただきました。
”土の人”も”風の人”もいて、地元住民、移住者、京都や奈良など市外から来た人たちが集まります。一人ひとりは点と点の存在ですが、みんなが集まって笑いあえば知識が集まりアイデアが生まれ、太い線になっていくようにも感じられた、そんな湖南の夜でした。
二日目は、昔商店だった空き家「えびすや」のレスキューに参加しました。地域おこし協力隊のドリー(柴崎友佑)さん・寛子さんご夫妻を中心に、地域資源を活用して「町に移住者を募るためのDIYショップ」にしようという試みで始めたプロジェクトだそう。
築100年の明治時代に建てられた「えびすや」には、ここに住んでいた人の思い出の品や、レトロなおもちゃ、本など掘り出し物がたくさん。埃やススだらけの中でのお掃除も、発見があってとても楽しかったです。
働いた後はみんなで豚肉のかす汁と炊き込みごはんをいただきました。寒空の下であったかいごはんを食べるのは、すっごい幸せ^^
以上で湖南移住体験は終了ですが、また湖南に来るのが楽しみになった、そんな旅でした◎これからの湖南が楽しみです。
湖南のみなさんありがとうございました!また来ます!そのときは泊めてください^^
宮武由佳