滋賀を知る3日間
早朝に到着したため、待ち合わせ時間まで街を散策していました。
宿に荷物を預けに行く道中、近所の住民の方が道を教えてくださいました。
喫茶店で朝ごはんを食べていると、マスターが話しかけてくれました。
来た理由を話すと、街の新聞や冊子を見せてくださったり、街のおすすめポイントを教えてくださいました。
まだ来たばかりなのに、皆さん優しくて、人の優しさに触れほっこりしました。
11時に彦根駅で移住コンシェルジュの久保さんと、私を含む参加者2名で合流。
レンタサイクルで自転車を借り、彦根城へ向かいました。
走りながら、街の説明をしてくださいました。
お城は近くに暮らし始めてしまうと、あまり行かなくなる場所だと仰ってました。
近過ぎると逆に行かないですよね(観光地だし)
初めて登りましたが、天守に行くまでがなかなか立派な道で、暑さもあり大変でした。
3時間ごとに鳴る時報鐘も、ちょうど聴けました。街の人はこれを聴いて生活しているんですね。
天守からの眺めは、街も山も琵琶湖も、天気のおかげでよく見えました。
森にシロサギの群れも見え、この辺は鳥も多いそうです。
お昼時だったので、スイスという洋食屋さんへ。
手作りハンバーグ美味しかったです!
次に、芹橋という足軽屋敷地域のひとつ辻番所を見学しました。
ブラタモリでも紹介されていた場所でした。
まちづくり部会の大菅さんに説明していただき、足軽屋敷の歴史や、この地域を守っていくための取り組み、また、空き家の活用方法等、まちづくりの為の運動について聴かせていただきました。
お話を聴いて、街を大切にしていらっしゃるなと感じました。
柔軟な考えを持ち、次の世代や先の事を思っていらっしゃることが印象的でした。
近くにあるという、いろあわせさんの会社に少しお邪魔させていただきました。
建物が立派な古民家で会社という雰囲気ではなく、なんだか不思議な感じでした。
ちょうど地域のママさん達での絵本の会をやっていて、お子さんとママさん達の遊び場であり憩いの場になっていました。空いてるスペースをフリースペースとして使っていて、人の集まる場にして活用しているのが新鮮でした。
お茶をする為に、ハレトケトというチョコレート屋さんを紹介していただきました。
古民家を活かした素敵なお店でした。
ここでゆっくり街のこと、地域おこし協力隊の事、暮らしの事を聴かせていただきました。
久保さんの真面目なところ、街が気に入ってること、仕事として大変だったこと…
地域おこし協力隊の仕事は、その人それぞれの得意なことで関わっていけば良い
知り合いを増やして出来る事を増やす、面白い事を面白い人たちとやる
一から手探りで大変な時もあったけど、相談出来る人を見つけたり、人とのご縁でやってきた
と仰っているのをお聞きし、地域おこし協力隊のイメージが少し変わりました。
最後に商店街をさっと走りながら紹介していただきました。
この日はお休みのお店も多く、残念ながら見れなかったりもしましたが幾つもの商店街がある風景は私には新鮮でした。
初日からこんなに地元の人とお話し出来ると思っていなくて、とても貴重な時間が過ごせました。
2日目は、私が仏像が好き(滋賀を移住候補先に選んだ理由のひとつ)というのを汲み取ってくださり、長浜市の地域おこし協力隊で活動中の對馬さんに案内をしていただきました。
お昼頃に駅で待ち合わせをし昼食を取った後、赤後寺というお寺に向かいました。
仏像好きとしては滋賀は外せない場所ですが、ここは仏さまが町の人々の暮らしに密接している地域なので、少し雰囲気が違います。
町の人が世話方さんをし、仏さまを守っている場所なので少し緊張しました。
ありがたい事に中に入らせていただき、御堂の歴史や仏さまの説明をしてくださいました。
間近で拝ませていただき感無量です…
江戸後期のおみくじを引かせていただきました。
棒に番号と大吉~凶の文字が描かれていて、別紙に運勢が描かれてあるもので、当時の流行が見て取れました。こういったものは初めて見たので面白かったです。
皆でやったのですが、私は吉でした。ですが紙では大吉でした!?
(本は複製のものなので、棒に描かれているのと多少ズレがあるそう)
「観音さまがサービスしてくれたのかもね~」
これは、住めと言っているのか…?
ご縁あるのかな…とそんな事を考えながら、お寺を後にしました。
途中で、琵琶湖を眺めながら駅に戻りました。
市によって地域おこし協力隊の動き方が違う事、住む場所が少し違うと気候も変わる事、その他気になる事をお聞きできました。
お話を聴いて、行動力がある方だと思いました。コミュニケーション力も凄い。
お寺で、年配の方とお話している姿がなんとも頼もしく見え、エネルギーがある方だと感じました。
余所者が輪に入るのって難しいと思っていたのですが、人柄も熱量もあって、それが受け入れられ今の環境があるのかなと思いました。
彦根に戻り、ライトアップされてるお城を遠くに見ながらの帰路。
この風景がいつも見る風景になったらどうかな
第二の故郷になったらどうかな
そんな事を考えながら2日目が終わりました。
3日目、ハレトケトさんでモーニングをいただきました。
程よい甘さで食べやすく、何より健康&綺麗になりそうな食事でした。
コンシェルジュの久保さんと合流し、この日はあいにくの雨風だったので商店街を歩きました。
商店街にも可愛いお洒落なお店があり、普通に買い物気分で見ちゃいました。
雑貨屋さん、古本屋さん、お菓子屋さん、パン屋さん…
そういったお店は移住された方が営んでいることが多いらしく、外からの人も受け入れてくれる街の空気を感じました。
街が住人に対して協力的なのかな…
お昼はグリルフレーバーさんでお腹いっぱい食べました。
働いてるおばさまたちがチャキチャキしていて、且つお洒落!皆さんかわいらしかったです。
最後に風月堂パーラーさんへ寄りました。
ここで夏になるとレモンが売られるそうで、街の人は見つけ次第買うそうな。
「お客さんはお友達が来るくらいで、私一人でお店できるからね」と、おかあさん。
……自分が住んだら常連になれるかな。
こういう昔ながらの場所が残って欲しいな。
コンシェルジュの久保さんとは、この数日のお付き合いでしたが、歳も近いこともありお話しやすくて助かりました。
人によって移住の理由は様々だし、タイミングもある。
今回はたまたま、自分の他に移住希望の方が居たのも大きくて、宿で語ったり出来たので楽しかったです。実際に土地を訪れたり、現地の人と話せるというのは貴重な体験でした。
この機会を、次に活かせられるようにしたいです。
この企画に参加出来て良かったです。ありがとうございました。