しがレポ!東近江コース。本日は、会社訪問の一日。
その前に、東近江市役所が面白いということで、連れて行って頂いた。
売店がすごいらしいとの噂で訪ねてみると、
普通の売店でした…。
以前はとても沢山のお土産を扱っていたとのこと。
市役所の中で色々なお土産が買うことができる話だったが、今は普通の売店に。
楽しみにしていた気持ちを裏切られてしまった。残念。
でも、その後。その売店を出てみると。とてもカラフルな、飛び出し坊や達。
なんだろうと眺めていると、ももクロが東近江を訪問したとき作ったとのこと。
飛び出し坊やは何にでも活用されるのだと実感しました。
残念な気持ちと、面白いと思った気持ち。その両方の気持ちを感じた東近江市役所を後に、最初の会社へ向かう。
最初の訪問先は、株式会社ユニテック様の滋賀事業所 。
8月に大垣から赴任してきたばかりの所長と、テクノセンター長にお話を伺いました。
株式会社ユニテックは、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都と、広く事業を展開し、33年の歴史がある会社。機械設計のアウトソーシングと言うことで、各種機器の設計や、設計技術者の派遣などを行っている。
技術者派遣のメリットだと思うが、技術者として現場に関わっていたいひとは、ずーっと現場にいられる。派遣会社の人事的なこと、役職が上がるといったことを気にする必要もないし、技術志向でいきやすいという点がある。派遣とはいえ優秀であれば派遣先の会社からの引き抜かれることもある。派遣元会社としては嬉しくないことであるが、その技術者の幸せのために、ユニテックさんでは受け入れることも多いらしい。
会社訪問ではあるが、伺ったことは滋賀県についてのお話がメイン。
所長は滋賀に赴任して一ヶ月程度ということで、まだ滋賀について説明することが無いと言いながらも、大垣との違いを大胆にお話くださった。他の地域との違いという観点からお話を伺えるのは、自分も比較をしやすくなるのでとてもありがたいこと。
その中で個人的に特に気になったのは、滋賀県は東西南北がわからなくなるというお話。
大垣では、岐阜城と伊吹山で自分の位置を把握できるが、滋賀ではびわ湖と南北が平行ではなく山も多いので、どこに居るのかわからなくなるという。
目印となるランドマークがわかりづらいのだろうか…。
いささか不安になるが、暮らしていく中で慣れていくことを期待したい。
そして、滋賀で聞きたいことと言ったら、やっぱり、琵琶湖一周。
それは「ビワイチ」って言うんだよと教えてもらいながら、ビワイチの話を聞いてしまう。
やっぱり滋賀に居るならば、びわ湖を自転車で一周したくなる。
どうやら2~3日で回ることができるらしい。
前任の所長も一周しようとしたが、念願叶わずとのこと。前任の所長超えも果たしたいとおっしゃっていたので、是非期待している。
滋賀県での仕事と暮らしの関わり方。
東京等の都市圏と異なり、地方では電車では無く車での通勤になる。そのため、会社帰りの一杯ということは基本的に無く。個人や家族の時間が取りやすい。逆に終電が無いため時間は無制限になりやすいが、今のご時世、そんなに遅くまで仕事をすることもほとんど無いとのこと。
その分家族との時間を過ごせることは良いことだ。
話は変わるが、普段子どもと過ごしていても、買い物などで都市部に言った場合には危険を感じるため子どもを離しづらいが、ここでは子どもを自由に遊ばせていられるとおっしゃっていた。こうやって子どもがのびのび暮らせる暮らしがあるということも大事な点ですね。
家族と一緒の時間を大事にしながらも、仕事をするということは、地方で暮らすことを選択する良い選択になりえると感じる話を伺うことができて、とても嬉しく思っている。
とても大切な話を伺った株式会社ユニテック様を後にし、少し時間があったため、道の駅あいとうマーガレットステーションへ立ち寄る。
せっかくの道の駅、この地の野菜達はどんなんだろうと、しげしげと見ていく。
おくら、カボチャ、ピーマン、乾燥椎茸、乾燥マイタケといった地産の野菜達。これと言って目新しいというきはしなかったが、目の前に展開される新鮮な野菜達。美味しそう。
何を作ろうかなぁという地産の野菜の品定めをしながら、お土産物を見に行く。
お酒や地のお土産等を眺めながら、とってもとっても気になったのが、飛び出し坊やのインスタントラーメン。
これは何なのか?何味なのか、そもそも美味しいのか。全くわからない。
パッケージはネタとして面白いが、滋賀っぽいラーメンなのか?というところには疑問が残るところ。パッケージが無くても何か特徴があるなら、買っても面白いと思った商品。ちょっと手を出しづらいな…。
そんなこんなで、地産の農作物、お土産を眺め、東近江での会社訪問、2社目。
株式会社SHIMADA様へ。
事前情報は虫から恐竜まで捕まえる粘着装置を販売しているとか、TV番組「ほこ×たて」に出演したとか、そんなことを聞かされ、どんな会社だろうと興味をもっていた。
虫やネズミを捕まえる商品の説明を伺いながら、滋賀県の話を伺っていく。
ちなみに商品の中には、防犯目的で人を捕まえる商品もあるとのこと。話によるとよく芸人が捕まっているのもここの商品とのことだった。そういう話を伺うと、急に親近感が湧いてくる。
商品一覧を眺めていくと気になったのがクレヨンの虫除け。
どうやら社長のアイディアで商品が作られていくとのこと。どんな社長なんだろうか。
粘着を利用して、光で虫を寄せ付けで粘着してしまう商品も売っていた。
よく街中で見かけるブルーライトは、バチバチを殺虫してしまうが、ここは粘着なので、余計な音が発しない。また粘着シートを交換するだけなので、掃除が楽とのこと。たしかに、虫がとてもたくさん付いているブルーライトを見ているのはあまり気持ち良いものではないな。うん、悪くない。
そして、「ほこ×たて」に出演したという、「MONSTER BUSTER2」も見せて頂いた。
敷地の片隅に置かれていたが、粘着剤はその時のままとのこと。どれどれと粘着材をつかみ伸ばして、本当によく伸びる。これはとてもすごい粘着材だな。
他にも工場の中を見学していった。
虫を捕まえる商品だからこそ、工場の中には虫一匹入らないように気を付けている。
確かに購入した商品に最初から虫が付いていたら嫌だな。
クリーンルームもあり、徹底的に商品の品質を高めているのは、好感を持てる。
そんなこんなで、一通り工場見学をさせて頂いた後、社長がいらっしゃるということで、社長からもお話を聞くことになった。
スーっとしてとても若々しく見える。車を趣味にしているとのことで、車の模型を部屋に飾られて、とてもエネルギーを感じる方。クレヨンの虫除けはどういった発想から生まれたのか等々、お話を伺わせていただいた。“毎週の様に東京行くけど、滋賀と東京は近いよー”と気軽におっしゃり、とても気さくな方でした。社員目線ではどうなのかわかりませんが。
2社+αと訪問させて頂き、滋賀県と仕事という観点で触れた一日でした。
今まで知らなかった滋賀県の魅力を発見した一日です。
2日目は、街の雰囲気を味わう時間。
午前中を予定していた集合が、諸事情により午後となった。
午前中が空いたことで、なにか無いかと探している中で、安土城跡行ってみようと思い立った。安土駅より徒歩25分。歩けないことは無いが、集合時間に向かう電車に乗るためには、1時間半弱の時間しかない。移動時間を抜いて30分程の観覧時間となる。時間通り間に合うのだろうか…。
そんな不安を重ねながら安土駅に向かっていく。
最寄り駅の安土駅に着くと、駅前にはレンタサイクル屋さんが数件。自転車だと安土城跡についてからの時間がとれる!と考え、その内の一件を覗いてみると、1時間250円、2時間で500円。参考に滋賀県在住の方は一筆書くことで半額の値段となるとのこと。
ということで、時は金なり、自転車を借り安土城跡に向かうことにする。
駅から安土城跡までの移動時間は10分ほど。
駅前で自転車を借りて、えっちら、おっちら向かった安土城跡。
入館料を払い中に入ってみると、いきなり階段が上まで続いている…。
でも、これは事前で調べていたとおり、ふらふらと階段を登っていく。
ちなみに、入ってすぐ自由に使っても良い杖が置いてあったので、使う方が楽だったかもしれない。
良い天気の中、汗をかきかき登っていく。途中羽柴秀吉住居跡等ちょこちょこと寄り道をしながら、天守台跡へ。天守台跡という高台から見える景色は、天気が良いということもあり、青い空が拡がっている風景。
良い景色を見ることができて、今日は幸先が良いぞ。
とはいえ、のんびりしている時間は無い。急いで降り、安土駅に向かう。
駅から安土城跡への往復で1時間半ギリギリ。自転車を借りて良かったと思うのと同時に、それでもまだ時間が足りないので、また行きたいと思う場所でした。
無事に間に合った電車に乗り、集合場所のファブリカ村へ。
ファブリカ村は能登川駅より徒歩15分の距離。
50年間続けてきた織物工場を、地域の産業・文化に触れ、つくるよろこびを体感、共有できる場所として、つくり手とつかい手と社会を繋ぐ「群れ=村」として提供している場所。それぞれが活躍できるスペースとして貸しだし、各種ワークショップの場所として提供され、フラワーアートやチョークアートといった教室が開かれ、多くの魅力的な講座が開かれている。
敷地内には、自家製酵母パンのお店や、とてもゆっくりできるスペースがあり、ほっとしていられる空間。
こういう場所でゆっくりお茶することできるのは良い時間。
地域と人をつなぐ空間として、多くの場所にあると良い空間と感じられる場所。
ということもあり、ファブリカ村の様なものを作りたいと見学に来る人も多いとのこと。
拡がっていくと良いなぁ。
ファブリカ村から動きまわり、手作り家具工房UNOKAへ。
お店に入った瞬間に木の香りに包まれるお店。
工房が隣に併設され、無骨な外観からは感じられない優しさを感じられる。
店の中には木で作られた食器が飾られ、その中には、スプーンを削り出す過程の作品も置かれている。
こういうのは、そそります。
オーナー夫妻が滋賀への移住者ということで、滋賀の魅力を伺った。
東近江に移り住んだ大きな魅力は、道を歩いている子どもが元気で挨拶すること。
そんな子ども達と接する中で、自分の子どもが他の子ども達と関わりながら素直に育つだろう。そんな直感からとのこと。
学年を超えて、多様な子ども達とふれ合いながら成長していく。
それが自然に実行されていることはとても大事な点。
それは、こういう地域で暮らす大きなメリットだと感じる。
とても優しい空間で色々と探しているだけでも心が癒やされていく空間。
オーナー夫妻の人柄が表れているお店でした。
素敵な手作り家具工房を後にし、向かった先は、能登川駅前。
能登川駅前で開催されている「endless(エンドレス)-(・)mitos(ミトス)」に向かった。
滋賀県立近代美術館リニューアル整備中に、県内様々な地域で美術館の活動を展開する試みの一つで、まだ開催されたばかりの展覧会。
ファブリカ村にあった古い糸を活用した作品等が並んでいる。
銀行跡地と古い建物と、糸を活用した現代アート。作品自体の魅力はもとより、建物とのギャップも面白い。
どんな作品が展示されているかは、実際に見て頂くとして、滋賀県の新旧を織り交ぜた作品は、滋賀県の魅力を溢れさせる作品として仕上がっている。一度鑑賞して頂きたい作品達である。
現代アートを鑑賞した後は、古くからのアートの修理工房を見に行く。
古くからのアートと言っても、仏像の修理。アートと言っても良いのだろうか?
どのように修理をするのかを伺いながら、年を重ねてきた仏像に想いをはせる。
このような仏像の修復には、お寺さんや檀家さんの想いが込められている。そして、作った人。その関わった人たちの想いも入っている。それらの想いを酌みながら修復をしていく。
滋賀県は、京都よりも仏像が多いとのこと。
そんな仏像を修復しながら大事にしていく文化、これも滋賀県の魅力なんだろう。
そして、小腹が空きすぎた頃に、ランチへ。
目的地は、「タイ料理 ラムちゃん」。
滋賀に来たのにタイ料理???
そんな気持ちを感じながらも、連れて行ってもらうと、住宅地に小さな看板が見えてくる。
こりゃ気づきづらいと共に、こんな日本家屋でタイ料理?本当に食えるのか?いろいろな考えが頭の中を巡る。
ランチタイムのメニューは2品。どんなメニューだったか写真を撮っておらず思い出せないが、食べたことが無いメニューを注文。
タイ料理で辛いかと思いきやそうでは無く、とっても美味しい!顔がほころぶ。
デザートのスイカのスムージーもほどよい甘さで美味しい限り。
滋賀に来たのにタイ料理?と思ったけど、美味しいものは、どこの料理でもよいですね。満足です。
そして、お腹が膨れたところで、近江商人の屋敷跡地の五個荘へ。
その一角にあるお店Hakmokrenでは、マグカップ展が開催され、興味深いマグカップ達が飾られていました。その地に住む人たちの作品達。その作品達を眺めることで、滋賀という土地に触れた気もする。
滋賀と言ったら近江商人が有名だが、この東近江を回ってみて、その裏にいる職人の姿が見えてきた。
質の高い商品があるからこそ、それを質高く売る。売ることで得たお金を地域に還元し、循環する。
そういうことがつながっている土地なんだと感じる一日でした。